素直に涙した。
日本中が感動したにちがいない、
ハイパーレスキュー隊の会見。
「これから福島原発に出動する」とメールした夫に、
「日本の救世主になってください」と短いメールを返した妻。
ご本人達もこんなに脚光を浴びるとは考えてもいなかっただろう。
たった一行の文章のやり取りは、
夫婦の長い歴史と信頼であふれていた。
何より私が嬉しかったのは、
この会見を報道各社がトップで流してくれた事。
たくさんの子供達が真のヒーローを見たのではないだろうか。
隊員とその家族に申し訳ないと、
ぐっと涙をこらえた隊長の姿に、
その戦いの過酷さを知った。
戦後日本最大の危機に、
日本の未来を守るため、
消防隊のみなさんが、
自衛隊のみなさんが、
現地で原発と戦い続ける50人の東電作業員のみなさんが、
いまも見えない敵に立ち向かっている。